満蒙開拓団のデータベース公開 阿智村 満蒙開拓平和記念館

阿智村の満蒙開拓平和記念館は、旧満州、いまの中国東北部に渡った1000以上の開拓団などの入植した日付や人数などをまとめたデータベースを作成し、25日、記念館のホームページで公開しました。
全国の開拓団などの情報を網羅したデータベースはこれが初めてで、調査や研究への活用が期待されています。

旧満州、いまの中国東北部には、昭和7年から20年にかけて、全国からおよそ27万人が「満蒙開拓団」などとして渡ったとされますが、残された資料が乏しく全体像はわかっていません。
阿智村の「満蒙開拓平和記念館」は、全国で唯一の開拓団に特化した資料館で、外務省が行った調査や全国から寄贈された資料をもとに、8年前から開拓団などのデータベース化を進め、25日、ホームページで公開しました。
データベースには、全国各地から旧満州に渡った開拓団や青少年義勇隊など1025の団体が掲載され、それぞれの入植した日付や場所、出身地など19項目がまとめられています。
記念館によりますと、全国の開拓団などの情報が網羅されたデータベースはこれが初めてで、記念館では今後もデータベースの更新を続けるほか、広く調査や研究に役立てて欲しいとしています。
満蒙開拓平和記念館の三沢亜紀事務局長は「開拓団の情報を一元的にまとめることが記念館の役割だと思いデータベース化に取り組んだ。遺族をはじめとした関係者が両親などの足跡を知ることにも役立ててほしい」と話していました。