著名人かたり投資詐欺防止 県警が池上彰さん起用啓発動画制作

SNS上で、著名人をかたった投資詐欺が増えているとして、長野県警察本部は、松本市出身で実際に名前を悪用されているジャーナリストの池上彰さんを起用した啓発動画を制作しました。

池上さんは動画で、「面識のない著名人から連絡することはありえない」などと訴えています。
長野県警察本部によりますと、県内では、SNS上で著名人をかたり、「投資すれば利益が出せる」などとうその話を持ちかける詐欺事件が増えているということです。
このため、県警察本部は、松本市出身で実際に名前を悪用されているジャーナリストの池上彰さんを起用した啓発動画を制作しました。
動画の中で、池上さんは、「私をかたった偽の広告があるようです。許せない。面識のない著名人から連絡することはありえない」などと訴えています。
県警察本部によりますと、ことし1月から先月末までに、SNSを使った投資詐欺の被害額は、著名人をかたったものも含め、去年の同じ時期のおよそ5倍となる2億5340万円あまりに上っているということです。
この啓発動画は長野県警のホームページや動画投稿サイト、「YouTube」で視聴することができます。

警察はインターネットやSNSでの投資話は詐欺を疑うことやもうけ話を安易に信じないこと、お金に関する不審な話は、1人で判断せず家族や警察に相談することなどを呼びかけています。