去年の長野市消費者物価指数 統計取り始めて以来最も高く

家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる先月の長野市の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が食料品などの値上がりなどを背景に去年の同じ月を2.7%上回り、統計を取り始めて以来最も高くなりました。

長野県が19日発表した長野市の先月の消費者物価指数は天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、2020年を100として108.3となり、統計を取り始めて以来最も高くなりました。
これは、去年の同じ月よりも2.7%高く、前の年の同じ月を上回るのは32か月連続となりました。
このうち「生鮮食品を除く食料」は去年の同じ月に比べて6.4%上昇し、品目ごとの上昇率は「肉類」が10.5%、「穀類」が9.9%、「乳卵類」が9.7%、「菓子類」が9.3%となっています。
また、宿泊料などが含まれる「教養娯楽サービス」は観光需要の回復などを背景に去年の同じ月を12.3%上回りました。
一方でエネルギー価格は政府の負担軽減策などで「電気代」は8.3%、「ガス代」は6.2%のマイナスとなりました。
長野県は「賃金の引き上げや原材料費、物流費の上昇を価格に転嫁する動きや円安による輸入価格の上昇が物価にどのような影響を与えるのか注視したい」としています。