火山防災強化へ 新アドバイザー“連携しよりよい対策を”

長野県が火山防災を強化するために新たに置いたアドバイザーに、10年前に御嶽山が噴火した際にも対応にあった気象庁の元地震火山部長の土井恵治氏が就任しました。
土井氏は、「地元の関係者などと連携してよりよい対策につなげたい」と決意を語りました。

長野県は火山防災の強化に向けて自治体などに知見を伝える「火山対策総合アドバイザー」を今年度から危機管理防災課に置き、気象庁で地震火山部長を務め、御嶽山などの噴火の際にも対応にあたった土井恵治氏が就任しました。
土井氏は非常勤で配属され、文部科学省の「火山調査研究推進本部」や、地元自治体などと連携しながら、避難計画の策定や訓練の実効性を高めるための支援をしていくということです。
19日、NHKのインタビューに応じた土井氏は、避難計画の策定などにあたって、「地元の自治体などによる火山防災協議会と意見を交換したり、いろいろな関係者とやりとりしながら、よりよい対策につなげたい」と決意を語りました。
また、火山が地域の重要な観光資源となっていることを踏まえ、「犠牲者を出さないことが大前提だが、訪れる人たちが安全に楽しめるよう、火山への理解が深まるアドバイスをしていきたい」と述べて、安全に活用できるように取り組む考えを示しました。