駒ヶ根市の中央アルプス 千畳敷カールで開山式

大型連休を前に、駒ヶ根市の中央アルプス・千畳敷カールで観光シーズンの幕開けを告げる開山式が行われました。

開山式は、標高2600メートル余りの中央アルプス・千畳敷カールにある駒ヶ岳神社の前で行われ、地元の自治体や警察の関係者などおよそ60人が参加しました。
式では、遭難で亡くなった人たちに黙とうをささげたあと、参加者が神前に玉串をささげて今シーズンの山の安全を祈りました。
このあと、アルプホルンの愛好家たちが演奏を披露しました。
千畳敷カールは、いまも深さ3メートルほどの雪に覆われていますが、青空のもと、登山を楽しむ観光客の姿が見られました。
駒ヶ根観光協会によりますと、昨年度、ロープウエーを使って千畳敷カールを訪れたのは18万人あまりと、コロナ禍前の水準まで回復しているということです。
岐阜県から訪れた60代の男性は「これから観光シーズンが始まるのでわくわくします。楽んで山に登りたいです」と話していました。
駒ヶ根市の伊藤祐三市長は「去年は駒ヶ岳を訪れた人の数がほぼコロナ禍前の水準に戻ったが、ことしはさらに多くの人に足を運んでほしい」と話していました。