根羽村森林組合 間伐材原料にジャケット 循環経済の取り組み

根羽村森林組合は、リサイクルやリユースなど「循環経済」の取り組みとして、間伐材を原料にした糸を使ったジャケットを作り、披露しました。

根羽村森林組合は、地元の木材の活用とリサイクルやリユースなど「循環経済」の取り組みとして、杉の間伐材を原料にした「木の糸」を開発し、それを使って初めて作ったジャケットを阿部知事に披露しました。
「木の糸」は、細かくした間伐材を煮て繊維を取り出したあと、和紙にして裁断し、より合わせたものです。
「木の糸」と綿の糸を一緒に織ることで生地に仕上げました。
一方、ボタンの表面には、りんごの絞りかすから作った合成の革、「りんごレザー」を使っています。
また、森林組合によりますと「木の糸」は、大阪・関西万博のユニフォームの素材としても使われるということです。
阿部知事は「すばらしいジャケットだ。先駆的な取り組みを県も一緒になって発展につなげたい」と話していました。
根羽村森林組合の岩見義明参与は「綿に似た素材で、日常生活で使っても問題ない。こうした取り組みを広めていきたい」と話していました。
「ボタン」を手がけた長野市の会社の伊藤優里社長は「サイズ感などを心配したが、シンプルで格好よく色みも合っている」と話していました。
ジャケットはことし6月から受注販売を始める予定で、価格は税込み8万5800円だということです。