リニア JR東海 “早期開業を” 静岡県知事の辞職に触れず

リニア中央新幹線について、JR東海の丹羽俊介社長は17日の記者会見で、静岡県内の工事を認めてこなかった川勝知事が辞職することへの具体的な言及を避けた上で、早期の開業を目指す考えを改めて示しました。

リニア中央新幹線をめぐっては、川勝知事が静岡県内の工事を認めず、JR東海は目標としていた2027年の開業を断念しましたが、知事が辞職することで、今後、工事が進むかどうかが注目されています。
JR東海の丹羽社長は17日、都内で開かれた記者会見で川勝知事の辞職について問われたのに対し「静岡県知事の辞職や今後の選挙についてコメントする立場にはない」と述べ、具体的な言及を避けました。
その上で、「静岡工区で一日でも早く着工するため、選挙で新たに選ばれる静岡県知事や地域の皆さまとの双方向のコミュニケーションを大切にして理解を得ていきたい」と述べ、沿線自治体との対話を続け、リニア中央新幹線の早期の開業を目指す考えを改めて示しました。

リニア中央新幹線をめぐって、阿部知事は、JR東海の丹羽社長と今月22日に県庁で会談することになっています。
会談では、開業時期の明確化や県内工区の早期完成、それに地域振興などについて意見が交わされる見通しで、JR東海側が、どのように説明するのか注目されます。