「広域技能指導官」に長野県警察本部から新たに2人選出

卓越した専門的な技能や知識を持ち、全国の警察官に助言や指導を行う警察庁の「広域技能指導官」に、長野県警察本部から新たに2人が選ばれました。

警察庁の「広域技能指導官」に選ばれたのは、県警察本部の中嶋利文警部(48)と岸本俊朗警部(46)です。
17日、2人は、県警察本部の鈴木達也本部長に選ばれたことを報告するとともに激励を受けました。
警察によりますと、中嶋警部は平成14年に警察官になり、主にインターネットなどを使った犯罪捜査に携わるサイバー捜査課に所属しています。
平成26年に他県の警察と合同で捜査した不正アクセス事件では、犯行に使用された機器の解析などをしたということです。
岸本警部は平成16年に警察官になってから主に山岳遭難救助隊に所属し、現在は隊長を務めています。
これまでの活動では、八ヶ岳連峰で滑落した大学生を背負いながらロープを使って崖を下り、救助にあたったことが印象に残っているということです。
長野県警察本部の警察官で広域技能指導官となっているのは、今回の中嶋警部と岸本警部を含めて4人で、2人は、今後、全国の警察官に助言や指導をしていくということです。
中嶋警部は、「サイバー捜査の特徴は匿名性と広域性です。これまでの経験を伝えて全国の警察の捜査力を高めたいです」と話していました。
また、岸本警部は、「長野県は山岳遭難が多いので、これまで培ってきたノウハウや技術が全国の警察で生かされるようにしたいです」と話していました。