気象レーダー画像に不具合 レーダーが存在しない雨雲を検知か

15日午前、気象庁の雨雲のレーダー画像に実際には存在しない放射状の雨雲が表示される不具合がありました。
茅野市の車山にある気象レーダーが存在しない雨雲を検知した可能性があるということです。

気象庁によりますと、15日午前10時15分から午前11時5分にかけて断続的に気象レーダーの画像に放射状にのびる雨雲が表示されました。
この雨雲は、茅野市の車山にある気象レーダーのデータで、午前11時と11時5分には大きく円を描き東北や四国の一部も覆われていました。
しかし、地上では雨が観測されず衛星画像にも雲がなかったことなどから、気象庁はこのデータの取り込みを中断しました。
不具合は午後3時半ごろに解消されたということです。
気象レーダーは、雨や雪の粒に反射して戻ってきた電磁波で雨雲を観測しますが、レーダーの近くに似た周波数の電磁波があると誤って受信してしまい、存在しない雨雲を検知することもあるということで、車山の気象レーダーでは去年10月にも同じような不具合が起きていました。
気象庁は、電磁波の利用を管理する総務省にも報告していて、今後も同じことが起きれば速やかに対処していくとしています。