高校生や大学生に警察の仕事の魅力伝える 志願者減の中 長野

警察官の志願者数が減少傾向にある中、警察官を志す高校生や大学生に警察の仕事の魅力を伝えるイベントが長野市で開かれました。

県警察本部で開かれたイベントには、県内外の高校生と大学生など合わせて12人が参加しました。
はじめに、地域部の現役の警察官が、採用後に必ず配属される交番での仕事内容について説明し、3交代制をとっていることやパトロールだけでなく、住民の相談に乗るなど幅広い業務を担っていることを紹介していました。
このあと参加者たちは、山岳遭難救助隊の仕事を理解するため、遭難者に見立てた重さ60キロの人形を背負う体験をしたほか、110番通報を受ける通信指令室を見学したりしていました。
県警察本部によりますと、警察官の志願者数は、少子化が進んでいる上、民間企業との採用競争が激しくなっているため、10年前と比べておよそ40%減っているということです。
参加した17歳の女子高校生は「ふだん見られない現場を見ることができました。ほかの部署についても知りたいです」と話していました。
県警察本部警察職員採用センターの和泉孝夫室長は「ことしの採用も厳しい状況が続いているので、こうしたイベントを通じて警察の仕事の魅力ややりがいを伝えていきたいです」と話していました。