漫画「ブラック・ジャック」特別展 松本の美術館で13日から

漫画家、手塚治虫さんの代表作の1つで、生命と医療をテーマにした漫画「ブラック・ジャック」に関する特別展が、13日から松本市美術館で始まるのを前に、オープニングセレモニーが開かれました。

生命と医療をテーマに医師免許を持たない主人公が、数々の難しい手術に挑む手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」は、「週刊少年チャンピオン」で掲載されてから去年が50年の節目の年でした。
これを記念して全国各地を巡回する特別展が去年から始まっていて、松本市美術館では13日から開かれます。
12日は、オープニングセレモニーが開かれ、主催する美術館やNHK長野放送局などの関係者のほか、手塚さんの長男、眞さんが、テープカットをして祝いました。
特別展では、全243話のうち、200話以上の原画の一部が展示され、手塚さんの繊細なタッチのキャラクター描写などを間近で楽しむことができます。
また、手塚さんが医学生だったころに使っていたノートには、人体の仕組みを示した図などが記されていて、「ブラック・ジャック」を描く前から医学に造詣が深かったことが分かります。
松本市美術館の大島武学芸員は「作品を読んだことがある人もない人も『ブラック・ジャック』の魅力を感じられる特別展なので、ぜひ来場してほしい」と話していました。
特別展はことしの6月2日まで開かれる予定です。