松本城の外国人観光客約16万人 過去最多の見通し

昨年度1年間に、松本市の名所、国宝・松本城を訪れた外国人観光客は、インバウンド需要の回復などからおよそ16万人となり過去最多となる見通しです。

松本市によりますと、昨年度1年間に、国宝・松本城を訪れた外国人観光客は、速報値の段階でおよそ16万人でした。
これまで最も多かった2019年度より2万人余り多く、過去最多を更新する見通しです。
背景には、インバウンド需要が回復していることや、松本市がSNSを活用して外国人向けに観光情報の発信を強化していることなどがあります。
10日も松本城には、欧米やオーストラリアなどから大勢の観光客が訪れていて、桜が満開となっている庭園を散策していました。
ドイツから訪れた女性は「黒い城と周囲の山や桜の景観がとても美しい。訪れることができて本当によかった」と話していました。
松本市松本城管理課の松岡由香課長は「混雑緩和のための対策も検討しているので、今後、さらに松本城を楽しんでもらえると思う」と話していました。
一方、松本城近くのホテルでは、多くの外国人観光客が宿泊しているため、先月からスタッフ向けの英語研修を実施し受け入れ体制を充実させています。
「松本丸の内ホテル」の樋口恭子副支配人は「外国人の観光客が増えている。私たちも英語を向上させて、多くの外国人に快適に過ごしてもらいたい」と話していました。