全国唯一の少年刑務所内の中学校に初の女性入学 長野 松本

全国で唯一、少年刑務所の中にある中学校、長野県松本市の旭町中学校桐分校で入学式が行われ、初めて女性が入学しました。

松本市の旭町中学校桐分校は、教育を十分受けていなかった受刑者が、1年間、学び直すことができる少年刑務所にある全国で唯一の中学校です。
1955年の開校からこれまで、生徒となれるのは男性だけでしたが、幅広く学び直しの機会を提供しようと今年度は初めて女性が対象となり、20代から60代の5人が入学しました。
式では林邦彦校長が、「それぞれの目標を忘れずに、価値観や人生観の違う仲間と互いに切磋琢磨して、学習に励んでください」と激励しました。
新入生を代表して60代の女性の受刑者は、「これまで学ぶ機会が少なく、負い目を感じていました。仲間と助け合い、粘り強く勉強して、そろって卒業できるように精いっぱい努力します」と意気込みを述べました。
新入生は、9日から週5日、1日7時間の授業を受けて中学3年生の課程を学ぶということです。
松本少年刑務所の中道徹所長は、「男女ともに学び直しの機会を確保できてよかった。受刑期間中に学べることの意味を考えて過ごしてほしい」と話していました。