不適切保育問題で保護者説明会 4月にもアンケート 駒ヶ根

駒ヶ根市の市立保育園で昼寝をしなかった園児に、おやつをあげないなどの不適切な保育があったと保護者が訴えた問題で、市の教育委員会は8日、保護者説明会を開き、4月にも、保護者や保育士を対象にアンケートを行う方針を示しました。

駒ヶ根市の市立赤穂保育園では、去年、年中クラスの担任だった保育士が昼寝をしなかった園児におやつをあげなかったり、お漏らしをした別の園児に「臭い」などと暴言をはいたりしたと保護者が訴え、市の教育委員会が顧問弁護士に委託して調査を進めています。
保育園では8日、保護者を対象にした説明会が非公開で行われ55人が参加しました。
顧問弁護士によりますと、説明会では、被害を訴えた園児の保護者から「市教育委員会の対応が遅かったのではないか」といった意見が出たということです。
一方で、保育士はこれまでの聞き取り調査に対し、「みずからおやつをあげなかったり、『臭い』などと言ったりしたことはない」と話していることから、顧問弁護士は事実関係を把握するため4月にも、保護者や保育士を対象にアンケートを行う方針を示したということです。
被害を訴えた園児の父親は説明会後の取材に対し、「子どものことを最優先に考えてすぐに対応してほしかった。今後同じことがないように対策を講じてほしい」と話していました。