東御市長陣営 支援者らにおにぎりなど提供 当選直後の報告会

東御市の花岡利夫市長の陣営が、先月31日、市長選挙の無投票当選が決まった直後の報告会で、集まった支援者らにおにぎりなどの食事を提供していたことが分かりました。
公職選挙法が禁じる有権者への寄付行為にあたる可能性があり、花岡市長は「グレーだと思うが捜査が行われるなら全面的に協力したい」などと話しています。

先月31日に告示された東御市長選挙では、現職以外に立候補の届け出がなく、無投票で花岡利夫市長の5回目の当選が決まりました。
花岡市長の陣営は、当選が決まった直後、選挙事務所としていた地元の公民館で報告会を開き、集まった支援者らおよそ80人におにぎりやおでんなど、あわせて50食分を無償で提供したということです。
後援会によりますと、おでんやおにぎりは、選挙戦となった場合に備えてスタッフの夕食として作られたもので、「余ったらもったいないと思い出してしまった」などと説明しています。
これについて、選挙違反に詳しい拓殖大学政経学部の岡田陽介准教授は「食事の提供は公職選挙法で禁止されている有権者への寄付行為にあたる」と指摘しています。
花岡市長はNHKの取材に対し、「グレーだと思う。申し訳なかった」としたうえで、「捜査が行われるなら全面的に協力し誰の判断で行われたか責任を持って明らかにしていきたい」と話しています。