阿智村 「花桃まつり」 土砂崩れの復旧メド立たず中止と発表

阿智村で例年4月中旬から開かれる「花桃まつり」について、村の実行委員会は、会場に通じる県道で今月発生した土砂崩れの復旧のメドが立たないことなどから、ことしは中止すると発表しました。

阿智村の月川温泉郷の周辺には1本の木に白や赤、ピンクなど色とりどりの花をつける花桃がおよそ5000本植えられ、例年4月中旬から開かれる「花桃まつり」には、県の内外からおよそ7万人の観光客が訪れます。
しかし今月5日、会場に通じる県道「園原インター線」で、のり面が高さ8メートル幅12メートルほどにわたって崩れる被害があり、現在、およそ300メートルの区間が通行止めになっています。
現場ではいまだに落石が続き復旧のめどが立たないほか、う回路を多くの観光客が利用した場合、住民の生活に支障が出ると予想されることから、村の実行委員会はことしのまつりの中止を決めました。
阿智村の熊谷秀樹村長は「苦渋の決断だが、住民の生活を第1に考えてことしの祭りは行わないことを決めた。村内では、月川温泉郷以外にも花桃が咲いているので時期をずらしてお越しいただきたい」と話しています。