紅麹問題 新たに長野県内の2社が自主回収始める

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、茅野市で発酵食品を製造している「丸井伊藤商店」など県内の2社が新たに「紅麹」を使っている商品の自主回収を始めました。

「丸井伊藤商店」によりますと、26日から販売を休止し自主回収を進めているのは、小林製薬の「紅麹」を着色に使っている、「どぶろくおかめ赤」の300ミリリットル入りと720ミリリットル入りの2つの商品です。
回収の対象は本店や土産物店、インターネットで販売されたおよそ80個で、指定した送付先に商品を着払いで送るよう購入者に呼びかけています。
これまでのところ、健康被害の情報は把握していないということです。
このほか、安曇野市に本店がある菓子店「お茶元胡蝶庵」も小林製薬が製造した紅麹を着色に使用している大福やクッキーなど6品目について、26日から自主回収を始めました。
いずれも先月15日から店舗やオンラインショップで販売されていた商品で、健康被害が報告されているものとは製造番号の異なる紅麹を使っているものの、客の不安を取り除くために自主回収を決めたということです。
店はホームページを通じて購入した人に対し専用のカスタマーサポートに連絡するよう呼びかけています。
県内ではこれまでに諏訪市に本社があるみそメーカーの「竹屋」や、茅野市に本社があるみそメーカーの「山高味噌」、それに伊那市の酒造会社「仙醸」が小林製薬の紅麹を使っている商品の販売を休止し自主回収を行っています。

茅野市の丸井伊藤商店に併設されている直場所では、すでに対象の商品が撤去されています。
直売所はリピーターが多いため、購入者の把握がしやすく、問い合わせが数件あったものの、比較的スムーズに対応できているということです。