“紅麹” 「山高味噌」「仙醸」一部商品を販売休止と自主回収

「小林製薬」が製造した「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、茅野市に本社がある「山高味噌」と伊那市の酒造会社「仙醸」も「紅麹」を使っている商品の自主回収を始めています。

長野県茅野市のみそメーカー、「山高味噌」によりますと、小林製薬の紅麹を原料として使用している「ヤマタカ信州甘口紅麹みそ500グラム」について、今月23日から販売を休止しました。
また、25日からは、通販や首都圏の百貨店などで販売したおよそ550個の回収を進めていて、指定した送付先に商品を着払いで送るよう購入者に呼びかけています。
これまでのところ、健康被害の情報は把握していないということです。
山高味噌によりますと、問題となっている「紅麹」を主力商品にも使用しているのではないかと誤解した消費者からの問い合わせが相次いで寄せられています。
会社では、対象の商品は1種類だけだと丁寧に説明して、理解を求めているということです。
一方、長野県伊那市の酒造会社「仙醸」は、「黒松仙醸どぶろくロゼ」の色づけに小林製薬の紅麹を使用していました。
商品は、県内外のスーパーで販売され、25日に販売を休止するとともに自主回収にあたっていて、これまでのところ健康被害の情報は確認していないということです。
この問題をめぐっては、諏訪市に本社があるみそメーカーの「竹屋」でも商品の販売を一時中止とするとともに自主回収を発表しています。