学芸員おすすめ 近現代の「至宝の名品」展 千曲 県立歴史館

学芸員がおすすめする収蔵品の展示会が23日から千曲市の県立歴史館で始まるのを前に、オープニングセレモニーが行われました。

県立歴史館で23日から始まるのは、7人の学芸員が、おすすめする近現代の収蔵品、100点余りを展示する特別展、「至宝の名品」展です。
22日は関係者向けの内覧会が開かれ、オープニングセレモニーでは、笹本正治特別館長が、「展示できる機会がなかった資料を厳選したので、少しでも多くの人に見てもらいたい」とあいさつしました。
展示されている収蔵品のうち、幕末に江戸に派遣された大町市の旧家で保管されていた絵のなかには、詳細な黒船のスケッチやペリー提督の肖像画などが含まれています。
また、戦時中に長野県から旧満州、今の中国東北部に移り住んだ人のスクラップブックには、雑誌などの写真や、資源の分布地図が貼り付けられ、当時、旧満州が魅力的な土地だと報じられていたことが分かります。
このほか、明治時代の県内の農村をほのぼのとしたタッチで描いた掛け軸や、行政文書などが展示され、激動の時代を生きた信州の人たちの様子をうかがい知ることができます。
「至宝の名品」展は、6月16日まで県立歴史館で開かれています。