松本市長選挙 臥雲義尚氏が2回目の当選

任期満了に伴う松本市長選挙は、17日、投票が行われ、無所属で現職の臥雲義尚氏が2回目の当選を果たしました。
選挙戦で「慎重な議論が必要だ」などの主張が相次いだ「松本パルコ」の閉店後の活用方法などについて理解を得ながら進められるか2期目の手腕が問われます。

松本市長選挙の開票結果です。
臥雲義尚、無所属・現、当選、3万4070票
菱山晋一、無所属・新、3万3593票
赤羽俊太郎、無所属・新、1万4983票
上條邦樹、無所属・新、2224票
竹内貴也、無所属・新、1167票
現職の臥雲氏が、新人4人を抑えて2回目の当選を果たしました。
臥雲氏は松本市出身の60歳。
子育てしやすく、女性に選ばれる街を実現し、人口減少に歯止めをかけるとして、3歳未満の子どもの保育料を2人目以降は無償にしたり、副市長に初めて女性を起用したりするなどと訴え、支持を広げました。
臥雲氏は、当選後、「松本市は、中心市街地や山間部などでさまざまな課題を抱えている。その課題一つ一つに向き合い、松本をもっと豊かで幸せにしていきます」と抱負を述べました。
一方、今回の選挙戦では、中心市街地の空洞化が進む中、「松本パルコ」の閉店後の活用方法をめぐって論戦が活発化し、「慎重な議論が必要だ」などの主張が相次ぎました。
臥雲氏は、新館の上層階を年間3億円程度で20年間借り上げ、図書館などの公共施設とし、下層階はパルコが運営する商業施設として再開させたいとしていますが、理解を得ながら進められるか2期目の手腕が問われます。
一方、市選挙管理委員会によりますと、今回の市長選挙の投票率は、44.67%で、前回・4年前を3.71ポイント下回り、過去最低となりました。