今月の県内の景気「持ち直している」判断 日銀松本支店

日銀松本支店は今月の県内の景気について、観光客の増加などを踏まえ「持ち直している」としています。

日銀松本支店によりますと、県内の金融経済動向は、生産が自動車関連が増えている一方、欧米や中国の景気が鈍化しているため、海外企業向けの部品などの需要が落ち込み、「横ばい」としています。
個人消費は、国内で販売された新車の台数が減少した一方、国内外からの観光客が増加しているため「緩やかに増加している」としています。
また、住宅投資は、国際的な物価上昇の影響で、資材価格が高騰し、住宅の販売価格が押し上げられているため、「弱めの動きとなっている」としています。
こうした状況を踏まえ、今月の県内の景気については「持ち直している」という判断を据え置きました。
今後の見通しについて日銀松本支店の山本格支店長は「世界的な半導体の需要は底打ちしつつあるように見える。ただ、AI関連の製品向けの半導体の需要は高まっているため、関連する県内企業にも波及するのか注目している」と述べました。