外国人家庭での「ヤングケアラー」 支援を考える研修会 岡谷

外国人の家庭で家族の介護や世話をしている子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」を支援しようと、教育や福祉の関係者を対象にした研修会が岡谷市で開かれました。

県の社会福祉協議会が開いた研修会には、教育や福祉の関係者などおよそ25人が参加しました。
はじめに、外国人支援に取り組んでいる講師が、日本語を話せない親の行政手続きや医療機関受診にあたり、子どもが付き添って通訳をしているケースがあり、負担になっていると説明しました。
このあと参加者は、日本語を話せない両親と知的障害のある兄をケアする外国人中学生を想定して、どのように支援すべきかグループごとに検討を行いました。
参加者は通訳として家族を支える中学生の負担を考慮したうえで、行政や学校、それに地域で情報を共有しながら、連携して支援することが大切だなどと話し合っていました。
家庭児童相談員の女性は「ヤングケアラー本人や家族の気持ちを考えながら支援していきたい」と話していました。
また、県教育委員会の職員は「ヤングケアラーの支援を一時的な意識の高まりで終わらせるのではなく、支援を継続できる枠組みを作る必要がある」と話していました。