全国で唯一 少年刑務所内の中学校で卒業式 松本

少年刑務所の中にある全国で唯一の中学校、松本市の旭町中学校桐分校で卒業式が開かれました。

松本市の旭町中学校桐分校は、少年刑務所の中にある全国で唯一の中学校で、受刑者のうち十分教育を受けられなかった人が1年間、学び直せます。
5日は、去年4月に入学した20代から50代までの3人の卒業式が開かれ、林邦彦校長が卒業証書を手渡しました。
そのうえで、林校長は「1年間勉学に励み外部の人とも交流したことで視野を広げ、心を豊かにすることができたと思います。夢と希望を持って人生を歩んでください」とあいさつしました。
これに対し、卒業生の代表は「人を傷つけたことを反省し、出会った人たちを大切に誠実に生きていきます」と決意を述べました。
このあと卒業生たちは合唱し、別れを惜しんだうえで、出席者から拍手が送られる中、会場をあとにしました。