長野県の空手団体代表 ウクライナとロシア 空手で交流再開を

ウクライナからの避難民を支援している長野県の空手団体の代表が、軍事侵攻を続けるロシアでの大会に参加し、侵攻後、途絶えている空手を通じた交流を将来的には再開させたいと訴えました。

ロシア極東の都市、ハバロフスクを訪れたのは長野県飯田市に本部を置く空手団体「禅道会」の代表で師範の小沢隆さんです。
この団体ではウクライナで空手を習う子どもなどあわせて9人の避難民の日本への受け入れを支援する一方で、ロシアにも支部を置いて活動を続けています。
小沢さんは今月1日、去年亡くなった前のロシア支部代表の追悼大会に招かれ、ロシアの選手を前に「空手道が国や主義、信条をこえて大きな人の輪になっていけたらと思います」とあいさつしました。
「禅道会」は去年、日本で大会を開くにあたってウクライナの選手に配慮してロシアの選手には参加は控えてもらったということですが、スポーツと政治は別だとしてことしはロシア人選手の参加も受け入れる方針です。
小沢さんは「未来に対する国と国との信頼をつなぎとめておきたい。一刻も早く平和への道筋が見えたらと思う」と訴え、侵攻後、途絶えている両国の支部の交流を将来的には再開させたいとしています。