「テト」迎えベトナム人が善光寺で新年の幸せを祈る 長野

日本と同じように、初詣の習慣があるベトナムが旧正月を迎えたことから、県内に住むベトナムの人たちが長野市の善光寺の施設で新年の幸せを祈りました。

日本と同じように初詣の風習があるベトナムでは、先月、旧正月の「テト」を迎えましたが仕事の都合などで帰国できなかった県内に住むベトナムの人たちも大勢いました。
こうした人たちに新年の祈願をしてもらおうという法要が3日、善光寺の施設で行われ、ベトナム人などおよそ150人が参加しました。
このなかで在日ベトナム仏教信者会のティック・タム・チー会長が、新年の幸せを願って参加者と一緒に読経したあと、「つらいことがあっても、乗り越える方策を見つけながら頑張ってください」などと法話を行いました。
そして、ティック会長や善光寺の僧侶らが新年の豊かさや心の平穏を願って家にまくというコメと塩や、「平安」や「健康」など、参加者それぞれの願いが漢字で書かれた書を手渡していました。
県内で働くベトナムの人たちは、去年10月時点で、5年前の倍近くにのぼる6200人あまりと国別で最も多くなっています。
塩尻市の40歳の男性は、「家族が元気で、日本での仕事がスムーズにできるようお祈りしました」と話していました。
主催した「在長野県ベトナム人協会」のグェン・ハー・チュイさんは、「日本の生活で大変なこともあると思いますが、こうしたイベントを通じて団結しながら安心して暮らしてもらいたい」と話していました。