“川中島の戦い”を最新デジタル技術で体験 長野市立博物館

「川中島の戦い」の緊迫感や臨場感を最新のデジタル技術を活用して体験できるコンテンツが、3月1日から長野市立博物館などで公開されることになり、28日、体験会が開かれました。

長野市は、川中島古戦場などへの誘客につなげようと、VR=仮想現実やAR=拡張現実といったデジタル技術による体験型のコンテンツを3月1日から公開します。
28日、長野市立博物館では、錦絵やコンピューターグラフィックスをもとにした仮想現実の空間で「川中島の戦い」を再現したVRのコンテンツなどの体験会が開かれました。
訪れた人が専用のゴーグルを装着すると、川をはさんで両軍がにらみ合う緊迫感や矢が飛び交う戦場の臨場感などを味わうことができます。
また、博物館の近くにある武田信玄と上杉謙信が相対する像の前にあるQRコードをスマートフォンで読み取ると、AR技術を活用した2人の一騎打ちの様子が動画で楽しめます。
QRコードは、川中島古戦場史跡公園のほか、戦いにゆかりがある松代城跡や善光寺などにも設置されていて、長野市は博物館などを起点に市内を周遊して楽しんでほしいとしています。
長野市観光振興課の小林真二課長は「『川中島の戦い』にまつわる史跡を巡る観光を多くの人に楽しんでもらい、地域経済の活性化につなげていきたい」と話していました。