しなの鉄道「大屋駅」 郵便局併設した駅舎で開業 上田

上田市にある、しなの鉄道の「大屋駅」が郵便局を併設した駅舎として生まれ変わりました。

新たに開業したのは、上田市にある、しなの鉄道の「大屋駅」です。
26日は、郵便局を併設した駅舎の開業を祝う式典が開かれ、関係者およそ10人がテープカットしました。
この中で、しなの鉄道の土屋智則社長が「サービスや利便性の向上につながるので新しい駅舎にぜひ親しみを感じてほしい」とあいさつしました。
これまで大屋駅は、朝の通勤、通学の時間帯を除くと駅員がいませんでしたが、郵便局を併設することで、常駐している郵便局員が鉄道の利用者の相談に応じるほか、しなの鉄道の軽井沢と長野の間で乗り放題できる「フリー切符」の販売も担うということです。
しなの鉄道によりますと、地方の鉄道会社で、駅舎に郵便局を併設させるのは、全国で初めてだということです。
少子高齢化などに伴って地方の鉄道会社の経営環境は厳しさを増していて、郵便局との連携によって、サービスの向上や業務の効率化につなげたいとしています。
一方、26日は、大屋駅に併設された郵便局でオリジナル切手が販売され、多くの人が買い求めていました。
佐久市の40代の男性は「鉄道も郵便局も、よく利用するので非常にありがたいです」と話していました。
日本郵便信越支社の菊地元支社長は「鉄道と連携して新たな商品やサービスの開発も進めていきたいです」と話していました。