電動キックボード事故 死亡の元アルバイト従業員を書類送検

去年12月、軽井沢町の国道の交差点に電動キックボードで進入し高速バスにはねられて死亡した元アルバイト従業員について、警察は無免許運転や信号無視の道路交通法違反の疑いで21日書類送検しました。

30代の元アルバイト従業員は、去年12月1日、軽井沢町長倉の国道18号の交差点に電動キックボードで進入し、高速バスにはねられ死亡しました。
警察によりますと、この電動キックボードは最高時速が20キロ以上で運転免許が必要な機種でしたが、元アルバイト従業員は運転免許も取得していなかったということです。
また、捜査の結果、赤信号を無視して交差点に進入した疑いが強まったということで、警察は21日、容疑者死亡のまま道路交通法違反の疑いで長野地方検察庁佐久支部に書類を送りました。
電動キックボードはインターネットで購入され、事故当日に届いたばかりだったということです。
電動キックボードをめぐっては、去年7月の道路交通法の改正に伴い、最高時速20キロ以下で、車体の大きさなど一定の基準を満たしたものが「特定小型原動機付自転車」に位置づけられ、16歳以上は運転免許なしで利用できるようになりました。
警察庁のまとめによりますと、法改正後、「特定小型原動機付自転車」の事故は増加傾向にあり、去年7月は8件だったのが9月は22件と3倍近くに増え、12月も14件となっています。
また、去年7月から12月までに起きた事故の内訳を見ると、単独事故が34件、4輪の車両との衝突などが24件となっています。
警察や自治体はルールを十分に理解した上で走行するよう呼びかけています。