地震で被災の日本航空石川高 ラグビー部 全国大会出場へ

能登半島地震で被災した日本航空石川高校のラグビー部が、飯田市で開かれた北信越の新人大会で優勝し、来月の全国大会出場を決めました。

石川県輪島市にある日本航空石川高校は、能登半島地震で周辺道路の陥没被害などが相次いだほか、学校が被災者支援の基地として使われているため、生徒たちが通学できない状況が続いています。
花園の常連として知られるラグビー部は、今月4日から岐阜県で合宿を行い、北信越の新人大会に備えてきたということで、18日飯田市で行われた決勝で、新潟代表の開志国際と対戦しました。
地震のあと1か月以上も全体練習ができなかったという日本航空石川は、前半、開志国際に3つのトライを許し12点をリードされる苦しい展開となりました。
しかし、後半、3つのトライで逆転するとそのまま26対19で優勝を果たし、来月、埼玉県熊谷市で開かれる全国高校選抜大会への出場を決めました。
決勝のあと、学校に戻ることができないチームは1度解散し、来月上旬に再び集合することにしています。
日本航空石川のシアオシ・ナイ監督は「いろいろな人のおかげで、結果が残せて感謝しています。選抜に向けてチームみんなで頑張っていきたいです」と話していました。
また、キャプテンの上野魁心選手は「自分たちは『輪島のために』をキーワードに練習に取り組んできました。選抜出場の結果を聞いてみんなが元気になってくれたらうれしいです」と話していました。