諏訪湖の“御神渡り現れず” 神前に報告する神事 6年連続

長野県諏訪市の神社で、諏訪湖の氷がせり上がってできる「御神渡り」が現れなかったことを神前に報告する神事が執り行われました。

諏訪湖の「御神渡り」は、厳しい冷え込みが続くと、湖面に張った氷に亀裂が入り、筋状に氷がせり上がる自然現象です。
諏訪大社の男の神様が対岸の女の神様に会うために渡った跡とも伝えられています。
今シーズンは、観察が始まった先月6日から今月にかけて、比較的、気温の高い日が多く、「御神渡り」が現れることはありませんでした。
17日は、諏訪市の八劔神社で、毎日、諏訪湖の観察を続けてきた氏子らおよそ40人が参列し、御神渡りが現れなかったことを意味する「明けの海」を神前に報告する神事が執り行われました。
神事のあとには、境内で、御神渡りが出現した際に行われる「拝観式」で使うために用意していたしめ縄が燃やされました。
御神渡りは、2018年を最後に確認されていません。
八劔神社の宮坂清宮司は、「6年続けて『明けの海』の報告となり、残念ですが、記録をしっかり残していきたいです」と話していました。