江戸時代から続く伝統の「だるま市」 長野 伊那 高遠町

伊那市高遠町で江戸時代から続く伝統の「だるま市」が開かれ、縁起物を買い求める大勢の人たちでにぎわいました。

伊那市高遠町の鉾持神社では江戸時代から400年以上にわたって、毎年、この時期にだるま市が開かれています。
神社の境内には朝早くから大勢の人が訪れ、古くなっただるまを奉納したあと、神社に参拝してことし1年の無病息災や商売繁盛などを祈りました。
また、神社の参道には、およそ50の露店が軒を連ね、高さ10センチほどの小さなものから、70センチほどの大きなものまで、さまざまな種類のだるまを販売していました。
露店では、大きなだるまが売れるたびに、買い求めた人と店の人が威勢良く「手締め」を行う様子も見られました。
茅野市から夫婦で訪れた女性は「高遠町の出身なので毎年来ています。健康で1年暮らせるようにここで買っただるまを飾っています」と話していました。
また、飯島町から訪れた70代の男性は、「だるまがないと福がこない感じがします。毎年飾って年末に家族みんなで目を入れています」と話していました。