小澤征爾さん死去受け献花台設置 長野 松本

世界的指揮者の小澤征爾さんが亡くなったことが伝えられたことを受けて、小澤さんが総監督を務める音楽祭が開かれていた松本市では献花台が設置され、多くの人が別れを惜しみました。

世界的に有名な数々のオーケストラで長年活躍し、今月6日に亡くなった小澤征爾さん(88)は、1992年から松本市を拠点に夏に開催されるクラシック音楽の祭典で30年以上にわたって世界的な水準のオーケストラによるコンサートやオペラを上演したほか子どもたちや市民との交流を深めました。
松本市では小澤さんを追悼しようと音楽祭の会場となったキッセイ文化ホールとまつもと市民芸術館、それに松本市音楽文化ホールの3か所に献花台が設置されました。
このうち、去年の音楽祭の公演で小澤さんも姿を見せたキッセイ文化ホールには、多くの市民らが訪れ、花を手向けたあと、手を合わせて小澤さんに祈りをささげていました。
10年ほど前の音楽祭に合唱で参加したという松本市の70代の女性は、「小澤さんの指揮のもと、一流の音楽を経験できて夢のようでした。亡くなったことを聞いてすごくさみしい思いです」と話していました。
大学生の頃に音楽祭を鑑賞したという40代の男性は、「元気に指揮をしている姿を見られなくなり残念です。子どもたちのための音楽活動を積極的にするなど人としても尊敬しています」と話していました。
献花台は、12日まで設置されます。