消防本部の50代幹部職員 複数部下にパワハラか懲戒処分へ

佐久広域連合消防本部の50代の幹部職員が複数の部下に対してパワハラとみられる行為を繰り返していたとして、月内にも懲戒処分を受ける見通しとなったことが消防本部や関係者への取材でわかりました。

佐久広域連合消防本部や関係者によりますと、50代の幹部職員はおととし複数回にわたって勤務時間中などに部下の職員を個室に呼び、最長で1時間程度のマッサージをさせたほか、以前の職場でも上司の立場を使って休日に複数の職員を自宅に呼び、小屋の新築工事をさせていたことが消防本部や第三者機関による調査でわかったということです。
これまでの調査に幹部職員は事実関係を認め、部下とコミュニケーションを取るためで、ハラスメントに当たるとは思っていなかったという趣旨の話をしているということですが、佐久広域連合では、これらの行為はパワハラに当たるとして、月内にも懲戒処分等審査委員会を開き処分を決める方針です。
消防本部などによりますと、今回の調査は、去年6月にこの幹部職員の部下の30代の男性職員が自殺したことを受けて実施されましたが、この職員へのパワハラは確認されなかったとしています。
また、関係者によりますと、幹部職員は過去に別の職員に対する暴力行為で処分を受けたことがあるほか、この幹部職員の行為などが原因で退職した職員もいるということです。
今回の問題を受けて、佐久広域連合消防本部は、今後、係長以上の職員を対象に部下への接し方やハラスメントなどについて外部の講師を招いて研修を行い再発防止に努めるとしています。