体力や運動能力の調査 小中学校男子と小学校女子で前年上回る

国が全国の小中学生に行った体力や運動能力についての調査で、長野県では今年度、小中学校の男子と小学校の女子で前の年を上回りました。
県教育委員会は、「新型コロナ前の生活に戻り、運動する機会が増えたためではないか」と見ています。

この調査は全国の小学5年生と中学2年生を対象に行われ、「握力」や「50メートル走」など、8種目の成績を点数化して評価するもので、今年度、県内では小中学生およそ3万人が参加しました。
その結果、長野県では小学校男子では6年ぶりに、小学校女子では5年ぶりに上昇しました。
中学校男子では2年連続で上昇した一方で、中学校女子では、平成30年度をピークに下落が続いています。
また、点数は、小中学校の男女ともに全国平均を上回りました。
一方で、授業以外での運動時間は、小中学校の男女ともに前の年度よりも短くなり、全国平均も下回っていて、なかでも小学生女子は全国で最も短くなっています。
県教育委員会スポーツ課では「運動成績の回復は新型コロナ前の生活に戻り、運動する機会が増えたためではないか。日常生活で体を動かす機会を増やすよう意識づけてもらうなど、運動時間の少ない児童、生徒の体力向上に力を入れたい」としています。