長野の動物園ライチョウ人工繁殖へ 栃木からメスの親鳥1羽

絶滅のおそれがあるニホンライチョウの人工繁殖に今月から取り組む長野市の動物園に2日、栃木県の動物園から親鳥となるメス1羽が到着しました。

環境省は、国内の動物園などと連携し、国の天然記念物で絶滅のおそれがあるニホンライチョウを繁殖させて、野生へ戻すプロジェクトに取り組んでいます。
その一環で、長野市の茶臼山動物園は、今月からニホンライチョウの人工繁殖に取り組む計画で2日、栃木県の動物園、「那須どうぶつ王国」から親鳥となるメス1羽が到着しました。
茶臼山動物園によりますと、今月6日には、富山市の動物園からつがいとなるオス1羽が到着する予定だということです。
茶臼山動物園では、3年前の2021年とその翌年の2回、ニホンライチョウの自然繁殖に取り組み、ふ化には成功しましたが、いずれも育ちませんでした。
茶臼山動物園の田村直也学芸員は「これまでの経験やほかの動物園の知見を生かし、飼育環境を整えることで3度目の正直になるようしっかり育てたい」と話していました。