北陸新幹線騒音 長野県内9地点で国の基準を上回る

北陸新幹線の騒音について県と長野市が調査したところ、県内の9つの地点で国の基準を上回っていたことが分かり、県はJRなどに対策を求めています。

新幹線の騒音を巡っては、健康や生活環境を守るうえで望ましい環境基準値として、国は、住宅地で70デシベル以下とするよう定めています。
県と長野市は、毎年4月から6月にかけて北陸新幹線の沿線で騒音の調査を行っていて、今年度調査した住宅地14地点の結果を公表しました。
それによりますと、基準を超えていたのは、昨年度に続き、佐久市塩名田、上田市長瀬、上田市踏入、上田市上塩尻、千曲市屋代、長野市篠ノ井二ツ柳昭和、長野市赤沼、中野市厚貝、飯山市飯山のあわせて9地点でした。
最も大きいところで基準値を6デシベル上回る76デシベルでした。
こうした結果を受け、県はJR東日本などに基準の達成に向けて効果的な騒音防止対策を講じるよう要請したということです。
また、その際、3月の福井延伸の騒音への影響を尋ねたところ、「走行する速度は変わらず影響はないとみている」と回答があったということです。
県水大気環境課は「今後も騒音対策について働きかけを続ける」としています。