衆院長野１区 若林健太議員の団体 ３６８万円不記載 訂正へ

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派に所属する衆議院長野１区選出の若林健太議員は、自身が代表を務める政治団体が、おととしまでの５年間のパーティー券の収入あわせて３６８万円を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、訂正する考えを明らかにしました。

２０日開いた会見で若林氏は、自身が代表を務める政治団体「健政会」が、おととしまでの５年間で、所属する安倍派「清和政策研究会」のパーティー券の販売収入あわせて３６８万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。
記載しなかったのは、派閥からの指示だったとしたうえで、今後、政治資金収支報告書を訂正するとしています。
記載のない３６８万円のうち、議員ではなかった２０１８年からの４年間は、派閥のパーティー券の販売収入の全額３３４万円を、議員に当選後のおととしは、販売ノルマを超えて集めた３４万円を口座にプールしていたということです。
若林氏は、派閥に納入したのは販売ノルマ分だけだったため、キックバックはなかったとしたうえで、収入は、事務所の運営など政治活動に使用したと説明しました。
また、口座は、秘書が派閥と金のやりとりをするためのもので、自身の政治資金を管理する口座とは別だったため、存在自体を知らなかったとしています。
若林氏は、「皆さんの信頼を裏切り、大変申し訳ない。二度とないように管理を徹底していきたい」と陳謝しました。
一方、所属する安倍派が解散することについては、「これだけの大きな事件を起こしたので、解散は避けられない。自民党全体で、派閥について考えなければいけない」と述べました。