冬山シーズン 県内で山岳遭難相次ぐ 男性2人が行方不明

冬山シーズンの県内では山岳遭難が相次ぎ、北アルプスの八方尾根付近でバックカントリースキーをしていた男性と、八ヶ岳連峰の赤岳から下山していた男性のあわせて2人が、15日から行方不明になっています。

北アルプスの八方尾根付近で行方不明になっているのは、千葉県白井市の52歳の男性です。
警察によりますと、男性は15日午前、北アルプスの八方尾根付近で3人の仲間と一緒にバックカントリースキーをしていましたが、途中ではぐれ、行方が分からなくなっているということです。
県北部の大雪警報は16日午前に解除されましたが、現場付近では悪天候が続いているため、警察は16日の捜索を断念し、17日早朝から再開することにしています。
一方、八ヶ岳連峰の赤岳で行方不明になっているのは、横浜市の49歳の会社員の男性です。
男性は14日、2人パーティーで赤岳に入山しましたが、15日下山途中に標高2700メートル付近で同行者とはぐれたということです。
警察によりますと、同行者は「濃霧で視界が悪くなり男性を見失った」と話しているということで、警察が16日朝から捜索していますが、今のところ発見には至っていません。
男性は黄緑色の上着と黒色のズボンを着用していて、赤色のリュックサックを背負い紺色のヘルメットをかぶっているということです。
冬山シーズンの県内では、14日も八方尾根でバックカントリースキーをしていた会社員の男性が雪崩に巻き込まれて死亡する事故が起きています。
警察は、冬山に入る際は、事前に気象情報や現地の状況などを確認するよう呼びかけています。