高校の授業でおせち料理を評価する恒例の「おせち検定」飯田

飯田市の高校では、正月を前に、授業でおせち料理を作り調理の手順や出来栄えなどを評価する恒例の「おせち検定」が13日行われました。

下伊那農業高校の「おせち検定」は、家庭でおせち料理を作る機会が減る中、伝統的な食文化を受け継ごうと50年以上続いています。
きのうは農作物の栽培や食文化について学ぶ「アグリサービス科」の2年生22人がおせち作りに挑戦しました。
検定では1時間半の制限時間内に、加熱が必要なものと必要のないものの合わせて2品を作り、家庭で調理してきた5品を加えておせち料理を完成させ、調理の手順や出来栄えなどを評価します。
生徒たちは、焼き加減に気を配りながら慎重に、だて巻きを作ったり、かまぼこに包丁を入れて縁起がいいとされる松の形に仕上げたりしていました。
そして、それぞれの家庭で事前に作った筑前煮や、きんとんなどと一緒に、見栄えがよくなるようにお重に盛りつけていきました。
参加した女子生徒は、「簡単に作れると思っていましたが、お重にきれいに詰めるのがとても大変でした。家族に食べてもらって評判がよければ、また作りたいです」と話していました。