ライチョウ生息状況の調査費募る 県がクラウドファンディング

絶滅のおそれがあるニホンライチョウの保護につなげようと、長野県は、生息状況の調査費用を募るクラウドファンディングを始めました。

国の特別天然記念物で、長野県などの高山帯に生息するニホンライチョウは、1980年代におよそ3000羽いましたが、捕食者のキツネの増加などで2000年代初頭には1700羽ほどに減ったと推定されています。
ライチョウを県の鳥「県鳥」に定める長野県も、近年は全体の生息状況を把握できていないということで、調査費用を募るクラウドファンディングを始めました。
寄付は、県独自の返礼品のないふるさと納税サイト「ガチなが」を通じて、1300万円を目標に来年8月末まで受け付ける予定です。
集まった資金は、来年の春から夏にかけて北アルプスや南アルプスなどで、ライチョウの生息状況を調査するために活用するということです。
長野県が過去2回、ライチョウの保護のために寄付を募った際には目標額を超える金額が集まったいうことで、県自然保護課は「県の内外問わず、より多くの人に関心を持ってもらい、一緒にライチョウを守ってほしい」と呼びかけています。