ウクライナの子どもたちが描いた絵の展示会 伊那

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの子どもたちが描いた絵の展示会が伊那市で開かれました。

この展示会は、愛知県のNPO法人「チェルノブイリ救援・中部」が9日と10日の2日間、開いたもので、伊那市の再開発ビルにあるギャラリーには、2歳から18歳までのウクライナの子どもたちが描いた絵、112点が展示されました。
このうち北西部ジトーミル州に住む15歳の男の子の作品は、子どもたちを守る兵士が銃口で狙われている様子が描かれていて、戦争の残酷さや恐ろしさが伝わってきます。
また、戦地に向かう父親を見送る様子を描いた絵も多く展示されていて、無事に帰ってくることを待ちわびる家族の願いが込められています。
絵を見た人たちは現地の子どもたちにメッセージを書いたり、募金をしたりしていました。
伊那市の40代の男性は「翼の生えた天使の絵がいくつかあり、子どもたちの平和への願いが感じられました」と話していました。
また、辰野町の70代の女性は「戦車の残骸を使ってブランコで遊んでいる様子を描いた作品を見て、子どもたちには平和な遊具で遊んでほしいと感じました」と話していました。
寄せられたメッセージはメールで送るほか、募金などは、来年、現地を訪問して届けたいということです。