飯島町 「チャットGPT」積極的活用推進せずも活用方法検討

質問を入力すると文章を自動的に作成する生成AIの「チャットGPT」。
導入に向けて試験運用を実施してきた飯島町は、活用する場面が少なかったとして積極的な活用を推進せず、引き続き活用方法を検討していくことを決めました。

これは5日、飯島町の唐沢隆町長が会見で明らかにしました。
町は、業務の効率化と市民サービスの向上を図ろうと、質問に対してAIが文章を作成する生成AI「チャットGPT」について、ことし4月から試験運用し情報の正確性や表現方法などを検証してきました。
およそ7か月の試験運用では、使用できる専用端末が限られていたことで利用者が職員の2割程度にとどまり、活用する場面も内部資料の作成や条例の要約などに限られていたことから、業務の効率化までには至らなかったということです。
この結果を受けて、町は、チャットGPTの積極的な活用は推進せず、引き続き業務の効率化に向けた活用方法を検討していくことを決めました。
会見で唐沢町長は、「生成AIは日進月歩で進化しているが、現状、行政としては個人情報の制約などがあり、活用する場面が限られている。今後は、住民にとっても有効で職員にとっても業務改善につながるような目的を持って使っていくことが必要だ」と話しました。