軽井沢のホテル建設計画で住民が県に要望書

軽井沢町に不動産会社が建設を計画しているホテルについて、住民の有志が県庁を訪れ、景観法に基づいた慎重な審査を求める署名と要望書を提出しました。

このホテルは、東京に本社がある東急不動産が、軽井沢町の旧軽井沢地区に再来年夏ごろの完成を目指して建設を計画しているもので、景観法に基づいてことし9月に県に計画を届け出ています。
これについて、4日、住民の有志が県庁を訪れ、県に、景観法に基づいた慎重な審査を求める2012人分の署名と要望書を提出しました。
有志によりますと、このホテルは地上3階、地下1階建てで、高さが13メートル、道路に面した幅が76メートルと大きく、道路の日当たりが悪くなり、路面も凍るため、「周囲の環境に合わせてほしい」などと訴えています。
住民有志の1人で、「旧軽井沢の歴史と景観を守る会」の谷村秀彦会長は、「世界に誇る軽井沢町の景観が損なわれてきていると感じる。われわれの思いと違う方向に行くのではないか心配だ」としています。
県は、今月19日までに計画を審査することにしていて、「慎重に審査を行う」としています。
建設を計画している東急不動産は、「当社としては、今後とも住民のみなさまとともに真摯(しんし)に取り組んでまいりたい」としています。