山岳遭難防止へ連携確認 長野・岐阜・富山の3県が会議 松本

北アルプスを囲む長野・岐阜・富山の3県の自治体の関係者らが山岳遭難を防ぐための会議を開き、今後も連携して啓発活動に取り組むことを確認しました。

11月30日、松本市で開かれたことしの会議には、北アルプスを囲む長野・岐阜・富山の3県の自治体や警察の関係者などおよそ20人が出席しました。
はじめに、ことしの遭難の発生状況について情報を共有し、長野県警は11月26日現在で296件と、過去最多の300件に迫っているなどと説明しました。
そして、来年度の連携については、ことし、北アルプスの主要な登山口で合同で実施した啓発活動と同様の取り組みを行うことを確認しました。
このあとの意見交換では、出席者から、日本語が理解できない外国人登山者の遭難を防ぐため、3県が合同で各国の領事館に啓発活動への協力を求めていくべきだなどといった意見が出されました。
長野県山岳高原観光課の小林伸行課長は「今後も3県で連携して遭難防止に取り組むことを確認した。県としても引き続き、安全な登山のための情報を提供していきたい」と話していました。