人手不足が深刻な分野でシニア向け合同企業説明会 大町

人手不足が深刻な分野で、シニアに活躍してもらうと取り組んでいる大町市で、働き先を求めるシニア世代を対象にした合同企業説明会が開かれました。

大町市では、市などでつくる協議会が中心となり、人手不足が深刻な分野でシニア世代に働いてもらったり、ボランティアとして活躍してもらったりする取り組みを続けています。
29日は、その一環として、シニア世代に働き先を見つけてもらうための説明会が開かれ、観光や介護、それに警備などから12の事業者が参加し、仕事の内容などについて説明しました。
会場を訪れたシニア世代の人たち26人は、これまでの仕事の経験などを事業者側に伝えながら、経験を生かせる職場を探していました。
説明会で希望する職場が見つかった人は、ハローワークから正式に紹介を受けて採用面接などに臨むということです。
大工などをしていたという80歳の男性は「年齢に関係なく、体が元気な限り仕事をしたいと思っているので、いい仕事がないか探していきたい」と話していました。
大町市内で老人ホームを運営する社会福祉法人の担当者は「インターネットなどに求人を出しても難しかったが、直接、仕事内容を説明して納得してもらい、『職場を見学したい』という人もいたのでよかった」と話していました。
主催した大町市創業支援協議会の小林敏文さんは「全国的に人手不足だが、大町市は特に厳しい。働く人の確保は事業者にメリットがあるだけでなく、働く側の収入や生きがいにもつながるので、今後も支援していきたい」と話していました。