公正入札妨害の罪 建設会社役員ら2人に罰金の略式命令

南木曽町の教育委員会がおととし発注した工事の指名競争入札で、町の職員が漏らした「最低制限価格」で入札を決め公正な入札を妨げたなどとして、略式起訴された建設会社の役員ら2人に対し、裁判所は、それぞれに罰金50万円の略式命令を出しました。

略式命令を受けたのは、地元の建設会社の70代の役員と県外の建設会社の60代の社員の2人です。
検察によりますと、おととし、2人は、南木曽町の教育委員会が発注した建設工事の指名競争入札を巡って、町の40代の職員が漏らした「最低制限価格」で入札を決め公正な入札を妨げたなどとして、公契約関係競売入札妨害の罪で今月9日、略式起訴されていました。
これを受けて、木曽福島簡易裁判所は21日までに、2人に対してそれぞれ罰金50万円の略式命令を出しました。
一方、南木曽町によりますと、同じ罪で略式起訴されている40代の職員についても略式命令を受けたとしています。
町は、監督責任があるとして来月から3か月間、町長の給与を30%減額するほか、副町長20%、教育長10%の給与の減額を決めています。