豪商「田中本家」所蔵品の特別展 須坂市 田中本家博物館

須坂市の博物館でかつての豪商の所蔵品の着物や陶磁器などを紹介する特別展が開かれています。

須坂市の田中本家博物館には、江戸時代から昭和にかけて豪商として栄えた田中本家の所蔵品およそ3万点が収められています。
開館30年を記念した特別展では、ふだんは公開していないものも含め、およそ350点が展示されています。
このうち、大正時代に8代目の当主の長女が花嫁衣装とした「打掛」は、色が違う4種類の着物それぞれに豪華な刺しゅうが施されています。
また、江戸時代、北信地域で俳句の指導にあたることもあったという小林一茶が61歳の時に田中本家に宿泊した際に詠んだという直筆の俳句も紹介されています。
田中本家博物館の田中新十郎館長は「普段は公開を控えているものもたくさん展示しているので、多くの人に見てもらいたい」と話していました。
この特別展は来月11日まで開かれていて、期間中、名字の読みが「たなか」の人は無料で入館できます。