上高地の観光シーズン終わる 閉山式

松本市にある全国有数の山岳リゾート、上高地で観光シーズンの終わりを告げる閉山式が行われました。

上高地はこのところの冷え込みで雪化粧をしていて、河童橋のたもとで行われた閉山式には、地元の旅館組合や山岳関係者などおよそ50人が出席しました。
神職が祝詞をあげたあと出席者が玉串を奉納し、コロナ前のにぎわいが戻ったことへの感謝を伝えるとともに、来シーズンも無事に迎えられるよう祈願していました。
松本市によりますと、外国人観光客の増加などから先月末までに上高地を訪れた観光客は125万2200人と、この10年間で最も多くなりました。
15日も国内外から多くの観光客が訪れていて、タイから来た女性は、「人生で初めて雪を見ました。景色がとても美しい」と話していました。
閉山式を主催した上高地観光旅館組合の青※やぎ浩一郎組合長は「ことしは多くの観光客に来てもらい、コロナ前のにぎわいが戻った。来年も多くの人に上高地の景色を楽しんでもらいたい」と話していました。
上高地に通じる県道は次のシーズンが始まる来年4月まで閉鎖されるということです。

※「柳」の字の真ん中が「夕」で一画目が上に突き出る。