日本ワイン試飲会 本場フランスで開催 県内ワイナリーも参加

国産ぶどうを原料に国内で醸造された「日本ワイン」の個性と魅力をアピールする試飲会が、フランスのブルゴーニュで開かれ、長野県内のワイナリーも参加しました。

この試飲会は、日本各地の個性豊かなワインの魅力を本場フランスの人たちに知ってもらおうと、12日、フランス有数のワインの産地ブルゴーニュで初めて開かれました。
会場には長野や山梨、奈良や岡山などからおよそ30にのぼるワイナリーが出展し、それぞれの地域の特性を生かした70種類以上のワインが出品されました。
ブルゴーニュでワインづくりにかかわる男性は「日本ワインの品質の高さに驚いた。ブドウの品種も豊富でとても興味を持ちました」と話していました。
またワイン樽のメーカーで働く女性は「全体としてバランスがとれたワインが多く、フランス料理にもあうと思う」と話していました。
長野県から参加した楠茂幸さんは、ふだん須坂市で果樹栽培やワイン醸造、子どもたちへの農業指導などをしています。
会場では、フランス語を使って、自社のワインをアピールしていました。
参加した日本のワイナリーの代表たちからは「フランスワインとは違う独自の味わいや香りが個性として評価された。これからのワインづくりの励みになる」といった声が聞かれました。
日本ワインの人気と評価は近年、急速に高まっていて、ワイナリーの数も470を超えるまでに急増していますが、今回の試飲会を主催した岩崎元気さんによると、日本酒やウイスキーに比べ、世界的にはまだほとんど認知されていないということです。
岩崎さんは「不安もあったが予想以上の成功になった。日本ワインがただ目新しいだけではなく、ひとつのジャンルとして受け入れられるきっかけになると思う」と話していました。