ニュースを分かりやすく 特別支援学校の教員たちが考案 長野

難しいニュースを分かりやすく伝えようと、長野市の特別支援学校の教員たちがイラストを用いて分かりやすくニュースを伝える手法を考案し全国の教育現場で活用が広まっています。

長野市の長野養護学校の教員の青木高光さんが教員仲間などとともに考案したのは「DropNews」です。
北朝鮮の「人工衛星」打ち上げや、北海道で何頭もの牛を襲ったヒグマの「OSO18」などさまざまなニュースをシンプルなイラストを中心に伝える取り組みです。
このうち、北陸新幹線の福井延伸のニュースでは福井を恐竜、東京をスカイツリーで表現し所要時間など伝えたい情報を絞り込む工夫がされています。
取り組みを始めたきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大です。
ウイルスやワクチンなどなじみのないことばが飛び交うなか、青木さんたちは、不安を募らせていく子どもたちに世の中のことを分かりやすく伝えられる方法を考えたといいます。
ニュースの配信費用は日本財団からの助成金やクラウドファンディングなどで賄っていて、平日に2本ずつ登録している全国の教員などに有料で配信しています。
青木さんは「この取り組みを始めてから子どもたちがテレビのニュースについて家族に質問をするなど世の中の出来事に関心を持ち始めていることが分かった。このニュースが子どもたちが社会とつながっていく力の基礎になってほしい」と話していました。